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ハタヨガって何?

前回、ヨガにはハタヨガとラージャヨガの2種類ある、
というお話をさせて頂きました。

ハタヨガ=身体にアプローチするヨガ
ラージャヨガ=心にアプローチするヨガ

です。
この2種類をひっくるめて「ヨガ」と呼んでいるので
ヨガに対するイメージがいろいろあったり、
ヨガのレッスンを受けた時に
「前は頑張らないでって言われたのに
今日は頑張れって言われる・・・
結局どうするのがヨガなの?」
といった矛盾が起きます。

これはどっちが正しい、間違っているというのではなく、
両方ヨガなのです。
ヨガのどの部分に注目するかによって
頑張る時もあれば頑張らない時もあります。

今回は大きく分けて2つに分かれるヨガの
ハタヨガについて、もう少し詳しくお伝えしていきます。

目次

ハタヨガは大きく分けて3つ

ハタヨガは大きく下の3つに分かれます。

1.ヤマ
2.ニヤマ
3.アサナ

なんだか聞き慣れない言葉かもしれません。

ヨガは4000年以上前にインドで生まれたといわれています。
そのため、当時使われていたサンスクリット語がそのまま
現代でも使われていることが多くあります。

というのも、ヨガが発展した時代と現代とでは背景が違っています。
さらに国まで違っているとなると言語の育ち方も違います。
単語テストのようにA=Bという風に
言葉の意味を補うことができないので
必然的にそのままサンスクリット語で表す事が多くなります。

そのことを踏まえてハタヨガについて、
日本で翻訳されているものをそのまま載せてみます。

1.ヤマ=禁戒
2.ニヤマ=勧戒
3.アサナ=坐法


と、とっつきにくい日本語になります。笑

なんとかして日本にある言葉を使って
短い名詞にしようとするとこうなるのですが、
意味が難しいわけではありませんので
ひとつひとつ紐解いていきます。





ヤマについて

3つに分かれたハタヨガのうち、まずはヤマについてです。


ヤマ=禁戒

禁戒=禁じ戒めること


重たい言葉に消えますが、
あくまでも時代と国を越えた訳だからです。

ざっくりいうと
「しないほうがいいこと」
という意味です。

そしてヤマは、具体的に5つのことを守りましょう、と書かれています。

1.アヒンサー=暴力しない
2.サティヤ=嘘をつかない
3.アスティヤ=盗まない
4.ブランマチャリア=規律を乱さない
5.アパリグラハ=抱え込まない


どれも小学生の時に道徳の時間で教わったようなことです。
けれど、ひとつひとつ自分に問いただした時に
全てできている、と自信を持って言うことは難しいのではないでしょうか。
また、これらは対人のみに当てはまるわけではありません。
自分に対して
暴力していないか、
嘘をついていないか・・・
と問いたいのです。

暴力といっても誰かへの身体的な行為に限りません。
例えば飲食。
疲れたからといって身体に悪いとわかっていながら
ジャンクフードばかりになっていませんか?
週末になるとつい暴飲暴食してしまっていませんか?
これは自分に対して暴力を振るっているのと同じ、
という考え方もできます。
例えば我慢。
たくさんの人たちと関わりながら仕事をしていると
つい我慢したり、言いたいことを飲み込んだり・・・
そのことで苦しい思いをしているとしたら
それも自分に対する精神的な暴力ではないか、
と考える事ができます。

このようにして、自分自身の行動を律する事が
ハタヨガの実践なのです。

ニヤマとは

3つに分かれたハタヨガのうち、ニヤマについてです。


ニヤマ=勧戒
ヤマと反対の意味にあたり、
積極的に行いたいことを示しています。

こちらも具体的に5つあります。

1.シャウチャ=清潔を保つ
2.サントーシャ=満足する
3.タパハ=秩序を守る
4.ソヴァーディヤーヤ=自分を知る
5.イーシュヴァラ・プラニダーナ=自然の摂理を知る


日頃の行いの中で言われなくてもできたら理想と言われることばかりです。
満足するというのは、違う表現で「足るを知る」と言われることもあります。
コップの中に半分までお水が入っているとして、
「半分しかない」と思うか「半分もある」と思うかは自分次第
という例えをよく聞きますが、ヨガの言い伝えでも同じことが言われていたのです。
また、自分を知るということは普段の生活においては見過ごしがちなことでもあるかもしれません。
忙しい日々の生活の中で自分がどんなことに感動するのか、泣き笑い怒るのかなどを改めて考える機会はあまりありません。こまめにアップデートしないと、時の流れとともに自分自身の感覚も変化していることに気がつかないままになってしまいます。
感情だけではありません。
学生時代に大好きだった食べ物、
今もなんとなく選んで食べているけれど
本当に今も大好きだと実感しながら食べていますか?
実は今食べると胃もたれするし
美味しいというよりはいつものあれという感覚で選んでいるかもしれません。

そういったことに気づくのもハタヨガの練習の一つです。

アサナについて

ハタヨガの3つめアサナ=坐法

こちらがヨガのいわゆるポーズと呼ばれるものに当たります。
坐法と言われるくらいなので、元々は座り方を指しますが、
なぜ座り方から様々なポーズが生まれたのか、
明確にはわかっておらず、いろいろな説があります。
その中でもよく聞かれるのが、瞑想に向けての準備として捉えられていたからではないかというものです。
ヨガの本来の目的に進む上で、長時間瞑想を行います。
その際にずっと同じ姿勢を保つためには体力と筋力・柔軟性が必要です。
体力・筋力・柔軟性を養うためのヨガのポーズなのではないか
といわれているのです。

確かにそう考えると、ヨガのポーズの練習はぴったりです。
身体が硬かったり、姿勢を維持する筋力がないと
痛みなどで瞑想どころではなくなってしまうし
体力がないと長時間は瞑想できません。

身体にアプローチするハタヨガという意味でも
とてもわかりやすいと思います。

まとめ

今回はハタヨガについてお伝えしました。
ヨガのポーズだけがヨガではないということが
少しでも伝わっていたら嬉しいです。

同時に、普段の生活の中でもヨガを実践できる場面はたくさんあります。
ただなんとなく毎日を過ごすよりも、どんなことがヨガにつながるかな?
と考えることも楽しいのではないでしょうか。

今、この瞬間からヨガは実践できるのです。
日々の小さなことかもしれませんが、
繰り返すことで新たな発見が生まれ
そこから幸せにつながるヒントをもらい、
自分自身の考え方やライフスタイルが
少しずつ少しずつ良い方向へ向かっていく。

とても素敵なことだと思います。
ハタヨガの実践、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。


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