ヨガと聞いて、どんなことを思い浮かべますか?
「身体が柔らかい人が難解なポーズをとっている」
「女性が美容やダイエットのためにする」
「ちょっと宗教っぽい……」
実際に私が耳にした回答です。
インドで誕生したと言われているヨガは歴史が長く、さまざまなイメージがあるのは事実です。そして正解はひとつではありません。私がヨガを始めたきっかけは、身体にも心にもなんとなく良さそうという、なんとも抽象的な理由からでした。そして尊敬するヨガティーチャーとの出会いや自身の身体的・内面的変化を経てインストラクターになりました。
ヨガにまつわる様々な教えの中でも印象に残っているのが
「on the mat, off the mat」
という言葉です。
あるヨガティーチャーは
「ヨガマットの上でのヨガに対する姿勢はマットを降りている時のあらゆる場面であなたが向き合う姿勢だ」
と。またあるヨガティーチャーは
「ヨガマットの上での学びはヨガマットを降りた時に活かされる」
とおっしゃいました。
この言葉は私に、ヨガは日常生活と切り離されたところで行うものではなく、日々の自分のためにするものだということを教えてくれました。今ある生活をより良いものにするために。マイナスはゼロに。ゼロはプラスに。プラスはさらにプラスになるように。
それは難しいポーズをとるためでもなく、宗教でもなく、ひとりひとりがハッピーになるための手段として存在し、そのお手伝いをしたい。そんな風に思っています。